Sunday, 15 March 2015

本当にあるかも知れないよ

"Buried"  『[リミット]』 (2010年スペイン)


※ネタバレありますので、内容を知りたくない方はご注意下さい。


米国人トラック運転手のポール・コンロイ(ライアン・レイノルズ)はイラクにて同僚とトラック数台で台所用品を配達中に何者かに襲撃され、気が付くと地中に埋められた棺の中にいた。
手元には自分のものではない携帯、ライター、ペン、ナイフ等。
こういう出だしでの我々見る側の興味は「果たして彼は脱出できるのか?」という一点。

とにかくポールはその携帯で心当たりに掛けまくります。
911、自宅(留守電)、妻・リンダの携帯(留守電)、FBI、勤務先の会社、知人(?)のドナ、国務省…。
一つ履歴に残っていた番号に掛けると犯人に繋がります。
相手は「午後9:00までに大使館に500万ドルを用意させろ」と要求する。
その後の電話でポールが500万なんて無理だと言うと、要求は100万に変化。
ポールが国務省に電話した際「米国政府はテロリストとは交渉しない」と言われる。
犯人はポールに「携帯で人質ビデオを撮れ」とも指示。

私たちは今年2015年1月〜2月にかけてISILによる日本人殺害事件を当事国の国民として追って来ただけに、こういった内容は非常に真実味がある。
テロリストに捕まったら終わりなんだ。
米国も日本も、政府は「テロリストとは交渉しない」という方針を掲げており、助けてくれないものと思わなければならない、らしい。

途中、国務省テロ人質対策責任者・ダン・ブレナー(ロバート・パターソン)が、ポールにこれまでに担当した事件で救えた人質の名前を聞かれ「マーク・ホワイト」と答える。
後にブレナーは「捕まえたシーア派ゲリラに聞き、君の居場所が分かった」と掛けて来る。
丁度その頃、棺の板の隙間から砂が入って来てポールは埋まりそうになっていた。
ブレナーらが到着し棺を発見するが、開けてみると「マーク・ホワイトだ。彼の棺だった」と言うのだ…。
こんな絶望的なことがあるだろうか。
そしてポールの棺は全て砂で埋まってしまった。

この終わり方は悲惨としか言い様がない。
しかしこういうことは実際にありそうなのだから余計にその悲惨さに実感がある。
ほぼ全編ライアン・レイノルズasポール・コンロイの一人芝居。
彼の迫真の演技は素晴らしかったです。
実は見る前はもっとちゃちな映画、ありがちなシチュエーションスリラーなのかなと思っていたのです。
いい意味で予想を裏切ってくれました。
posted by みのり at 01:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする